2020年1月から2021年3月にかけて千葉市内で人物を中心に街や風景を撮影した。白黒写真は被写体を深く観察するのに向いている。千葉市は未知の場所だったが、区画がゆったりしていて安定感のある場所のように感じた。公園や街で人に声をかけると、おおらかに撮影に応じてくれた。さまざまなルーツを持つ人がいることは街の豊かな彩りだ。撮影期間はコロナ禍にあり、マスクを着けた肖像が多くなったが、それでもその人それぞれの魅力が伝わってきた。この時代を記録できた機会に感謝している。